どうする ALS  

         59歳でALSと診断された。定年退職まで、あと8ヶ月の頃だった。 ALSとともに4年目に入った。 その間に呼吸器が付き、手足が動かなくなった。 これからどうするのか…  日々の感情や考えを綴っていきたい。

34話 カレンダー

ある訪問介護事業所グループのカレンダーをもらった。

失礼ながら、配慮に欠け不謹慎、非常識と思えるカレンダーだ。

各事業所などの写真が、いっぱい掲載されている。
その中には、宴会、食事会、ふざけた写真が多く掲載されている。

訪問介護を利用する者(客)に、健常者はいない。
食べたくても、食べられない。
飲みたくても、飲めない。
遊びにも行けない。

利用者がそれらの写真を見てどう思うか、
考えたことがあるのか。

介護の利用者は、どんな状態の人なのか。
普通の感覚があれば、分かるはずだ。


飛躍した例えだが、
葬儀屋が病人にカレンダーを届けたら、非常識だと思わないか。
このカレンダーも五十歩百歩と言える。


「こんなカレンダー、利用者さんに渡せない」
不謹慎と思っている事業所もあるようだ。
むしろ、そちらの方が多いかもしれない。

利用者に不評を買っているとも聞いた。
何故、利用者の意見を本部に伝えないのか。


企業は、宣伝広告の意味と、お客様や取引先への感謝を込めて、カレンダーを配布する。
喜んで使って欲しいと、テーマ決め、企業イメージを重視し、使い勝手を考慮して、
それぞれの企業が、コンセプトをもってカレンダーを作成する。


ところが、どうだ、
語彙力が乏しくて申し訳ないが、
2024年カレンダーも、バカ騒ぎと言うか、ドンチャン騒ぎと言うか
そんな写真が掲載されていた。



この介護グループのカレンダーに、コンセプトはあるのか。
訪問介護グループとしての企業理念はあるのだろうか。
知りたいところだ。


動けず、飲食もできない利用者の
「ひがみ・やっかみ」と取るか、
「利用者の率直な意見」と取るか、
グループ幹部の度量が分かりそうだ。

あくまで、私の意見だが…

今から2026年のカレンダーが、楽しみだ。