週2回、入浴サービスが来てくれる。
ベットの横に浴槽を組み立て設置する。
呼吸器が幅を取り、部屋の引き戸と浴槽の間が狭い。
最近、同じスタッフが来る。
2◯歳のT看護婦、50歳手前の女性ヘルパーCさん、70歳の浴槽係の男性N氏
三世代の年齢の差だ。
ヘルパーのCさんは、以前 "ドラえもんでーす” と自己紹介してくれた。
確かに、本人が言う通り小太りで手足の短い体形は、その通りだ。
最近、ある動物に例えられて揶揄される。
しかし、その揶揄を逆手に取って、可笑しい話に持っていく。もはやプロの域だ。
ダジャレ好きで、話が止まらない。何を言っても笑えてしまう。
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一挙豚一豚足?(一挙手一投足) の動きも滑稽だ。
狭いところは、大の字に貼り付き、横歩きですり抜ける。
まるで、ブタイダー?? オッと失礼、スパイダーマン(ウーマン)のようだ。
N氏は、細身で年の割に身長が高い。
話し上手とは思えない。ボソッと呟く言葉にCさんが反応する。
どちらが、ボケでツッコミか。
嚙み合わない、掛け合いが始まる。
N氏とCさん、ノッポとちびっ子の「でこぼこコンビ」は、まさに夫婦漫才。
すぐに舞台に立てるポテンシャルがある。
ところで、一番後輩のT看護師。
「私を一緒にしないで」と思っていないか?
いやいやどうして、しっかり二人に絡んでいるし、いじってるぞー。
見事な仕切りっぷりである。
コンビではなく、明らかにトリオだ。
三人の絶妙な掛け合いが、利用者を和ませてくれる。
日本一の笑える入浴サービスだ
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小ネタの紹介
T看護師が聞く「Cさんはピアノ弾けるの?」
Cさんが答える「うん。ひもがあったら引ける」
意味が分からない。
解説すると、
演奏はできないが、ひもで括ればピアノを引ける、ってことだ。
ピアノを引っ張るCさん、頭から離れない。
思い出しては、にやけている。